メールサーバセットアップ

ここではメールサーバであるPostfixとPOP,IMAPサーバの機能を持つDovecotのセットアップ方法について記載しています。

前提条件

  • 以下の手順はUbuntu9.10 のpostfix_2.6.5 をインストールする場合の手順となります。他のサーバにインストールする場合は設定が異なる場合があります。
  • 以下の手順はpostfix_2.6.5 を用いて説明しています。バージョンにより内容が異なる場合がありますがご了承ください。
  • インストールにはターミナルエミュレータを利用しています。ターミナルエミュレータについてはご自身でご用意ください。
  • 弊社ではPostfixに関するサポートは行っておりません。Postfixに関するご質問についてはお答えできません。

※代表的なターミナルエミュレータ

Teraterm Poderosa


Postfixインストール

apt-getからパッケージインストールを実行します。

$ sudo apt-get install postfix sasl2-bin dovecot-common

インストール内容を確認し”y”を入力してインストールが開始します。

Do you want to continue [Y/n]?y

途中設定画面での入力が必要となります。

OKを押して進みます。

Postfixの自動設定内容を選択します。(後で設定ファイルから自由に変更可能です。)

No configuration何も設定しません
Internet SiteSMTPサーバを経由してメールの受信・送信を行う
Internet with smarthostSMTPサーバorSMARTホスト(別サーバでの送信受信)を利用する
Satellite systemSMARTホストのみを利用する
Local onlyローカル下のユーザのみとメールを利用する

今回の手順ではInternet Siteを選択します。

次にメールアドレスに付与するドメイン名を設定します。

有効な自身のドメインを指定し、OKで進みます。

インストールに成功するとpostfixが起動され終了します。


main.cfの編集

Postfix設定ファイルの編集を行います。

$ sudo vi /etc/postfix/main.cf
  • myhostnameの確認
myhostname = <インストール時に設定したドメイン>

有効なドメインが設定されている事を確認します。

  • myoriginの設定
#myorigin = /etc/mailname

コメントアウト(#)を外し有効にします。

/etc/mailnameにはインストール時に設定したドメイン名が書かれています。メール送信者の”~@「△△△.jp」”部分となります。

myorigin = /etc/mailname
  • inet_interfacesの確認
inet_interfaces = all

デフォルトではallとなっており外部からのメールも受信できます。allからlocalhost(ローカル内)に変更することで、内部からのメールのみに制限も出来ます。

  • mydestinationの確認
mydestination = <自身のドメイン>, localhost.<自身のドメイン>, localhost

“~@$mydestination”のメールを自身へのメールと判断し、サーバにメールを保存します。

  • Mailbox形式の追加

設定内容にMailboxをMaildir形式として追記します。

home_mailbox = Maildir/
  • smtpd_bannerの編集
smtpd_banner = $myhostname ESMTP $mail_name (Ubuntu)

下記の様に編集します。メールにサーバ情報が載るのを防ぎます。

smtpd_banner = $myhostname ESMTP unknown
  • SMTP認証設定の追加

外部の悪意ある第三者から、メールサーバを不正利用させない為、認証を使用します。

以下の内容を最終行に追記します。

smtpd_sasl_auth_enable = yes
smtpd_sasl_local_domain = $myhostname
smtpd_recipient_restrictions =
    permit_mynetworks
    permit_sasl_authenticated
    reject_unauth_destination

postfixを再起動して設定を反映します。

$ sudo service postfix restart

SMTP認証デーモンを起動します。

$ sudo service saslauthd start
saslauthd を起動中:                                        [  OK  ]


自動機能設定

デフォルトで有効になっていますが、自動起動がON(ランレベル2,3,4,5でON)となっている事を確認します。

$ sysv-rc-conf --list saslauthd
saslauthd       0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off

認証で使用されるパスワードは、システムのユーザ・パスワードと同一となります。


ユーザ設定

  • ユーザ初期設定ファイルの追加

Mailbox形式の追加に伴い

新規ユーザのホームディレクトリに受信Maildirの自動作成が行われる様設定します。

# sudo mkdir -p /etc/skel/Maildir/{new,cur,tmp}


Dovecotセットアップ

dovecot.confの編集

設定ファイルを編集します。

$ sudo vi /etc/dovecot/dovecot.conf
  • protocols
# Protocols we want to be serving: imap imaps pop3 pop3s managesieve
# If you only want to use dovecot-auth, you can set this to "none".
#protocols = imap imaps pop3 pop3s
protocols = none

Dovecot使用プロトコルにimap,popアクセスを追加します。

# Protocols we want to be serving: imap imaps pop3 pop3s
# If you only want to use dovecot-auth, you can set this to "none".
#protocols = imap imaps pop3 pop3s
protocols = imap imaps pop3 pop3s
  • mail_location
#   mail_location = maildir:~/Maildir
#   mail_location = mbox:~/mail:INBOX=/var/mail/%u
#   mail_location = mbox:/var/mail/%d/%1n/%n:INDEX=/var/indexes/%d/%1n/%n

コメントアウトを外し、メール配送先にMaildirを指定します。

   mail_location = maildir:~/Maildir
#   mail_location = mbox:~/mail:INBOX=/var/mail/%u
#   mail_location = mbox:/var/mail/%d/%1n/%n:INDEX=/var/indexes/%d/%1n/%n


自動起動設定

デフォルトで有効になっていますが、自動起動がON(ランレベル2,3,4,5でON)となっている事を確認します。

$ sysv-rc-conf --list |grep dovecot
dovecot      0:off      1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off


メールの送受信検証

メールの送信

メールの送信をテストを行います。

$ mail <有効なメールアドレス>

入力待機の状態となるので以下を入力します。

Cc:<無入力でエンター>
Subject:<任意の題名>
<任意の本文>

入力後、<Ctrlキー+D> を1回で送信となります。

送信先のメールボックスを確認し、メールが届いていることを確認します。

/var/log/mail.logの出力にてエラー(mail.warningやmail.error)が出力されていないことを確認します。

メールの受信

メールの受信テストを行います。

ローカル以外のメールアドレスからメールを送信します。

サーバ側へのメールは<ユーザ名>@<ホスト名>を宛先にして送信してください

宛先にしたユーザの/Maildir/new/配下にメールが届いていることを確認します。

/var/log/mail.logの出力にてエラー(mail.warningやmail.error)が出力されていないことを確認します。

以上でメールの送受信検証は完了です。


各ファイルパスについて

postfix設定ファイル/etc/postfix/main.cf
postfixと各プロセスとの連携設定等/etc/postfix/master.cf
dovecot設定ファイル/etc/dovecot/dovecot.conf
SASLAUTHD設定ファイル/etc/default/saslauthd
ログ出力先(Postfix,Dovecot共通)/var/log/mail.log
/home/vps.netcube.ne.jp/public_html/wiki/data/pages/ubuntu/mail_server.txt · 最終更新: 2010/03/19 13:48 by admin
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